【管理栄養士】臨地実習が怖い、つらいって本当?体験談あり
もうすぐ実習があってどんなことをするのか不安でいっぱい…そんな大学生の方や管理栄養士に興味のある高校生の方!
「怖いイメージがある…。すごい大変って聞くけど実際どうなんだろう?」と分からないことだらけではないですか?
私も実習前は、緊張して不安で正直とても憂鬱でした。
そんな不安が、この記事を読んで少しでも解消するといいなと思います。
私の実習内容や実際の様子を細かくお話しします。(管理栄養士養成校2018年度卒)
ぜひ最後までお読みください◎
臨地実習とは
臨床栄養学、公衆栄養学、給食経営管理学といった授業で学習した内容をさらに実習を行うことによって理解を深め、実践力を向上させることを目的としています。
病院、福祉施設、保健所、事業所などで行われ、期間は3~4週間です。
事前準備
私の通う大学では、実習を行う前に「臨地実習事前指導」という授業がありました。
そこでは、基本的なマナーを身につけ、実習への心構えや目的を学んだり、自分の実習での目標を設定しました。
実習直前には実習先の先生のところへ挨拶に行き、「実習でどんなことをするのか?」といった打ち合わせをして、事前課題を受け取りました。
病院(病棟編)
大学3年生の6月に2週間行いました。実習生は、私を含めて2名でした。
- 回復期リハビリテーション病院
- 病床数120床
- 食数250食
- 管理栄養士5名、調理師6名、パート11名
- 直営経営
事前課題
- レポート2種類「嚥下障害と食事について」「リハビリと栄養について」
- 副菜1品考案
実習内容と1日の流れ
実習時間は、9時~17時です。
午前中は、厨房での調理業務で主に調理師さんやパートさんが指導してくれました。
患者さんは、高齢の方が多く一般食だけでなくきざみ食、ミキサー食、ゼリー食など様々な形態に分かれていました。
午後は、管理栄養士さんと一緒に病棟での会議に参加したり栄養指導を見学しました。
管理栄養士さんは、忙しい通常業務の合間を縫って指導してくれました。
実習中の1日の流れです。
9:00 | その日の献立についてミーティング |
9:10 | 野菜の下処理、切り込み |
10:20 | 洗い物、簡単な盛り付けなど |
11:30 | 検食 |
休憩(1時間) | |
12:30 | 患者さんの食事の様子を見学 |
13:30 | NST会議、院内会議など見学 |
15:00 | 食札や経管栄養剤の準備 |
15:30 | 栄養指導見学、患者さんへの食嗜好調査 |
16:30 | 実習ノート記入 |
17:00 | 実習終了 |
大変だったこと
厨房での実習中、調理師さん同士が大声で言い合いをしていて、それを間近で見たのが怖かったです…。
現場は、ピリピリした雰囲気が流れていて、何というか、、。
この空気の中で毎日仕事をするのは、、、人間関係って大切だと思いました。
そして毎日実習ノートを書かなければならず、B4サイズの見開きのノートに1日の流れやその日の目標、学んだことなどをびっしり埋めて書くのが大変でした。
家に帰ると疲れて、早く寝たいのに…書きあげるのに1時間以上はかかりました。
「実習を通して学んだこと」について10~15分程でまとめ媒体を作り、お世話になった先生達の前で発表しました。
原稿や媒体作りがなかなか上手く進まず、夜遅くまでかかり寝不足でした。
20人ほどの先生(管理栄養士だけではない)の前で発表するのは、かなり緊張しました。
病院(厨房編)
大学3年生の3月に1週間行いました。実習生は私を含めて3名でした。
今回は、臨床栄養分野ではなく病院の中の厨房で大量調理について学びました。
- 病院で働く職員専用の食堂
- 昼食250食
- 調理師2名、パート5名
- 直営経営
事前課題
- 昼食3日分の献立作成(メインと副菜2品を考え実習中にそのうちの1日分を調理する。)
実習内容と1日の流れ
実習時間は、8時30分~17時30分です。
実習中の1日の流れです。
8:30 | 野菜の下処理、切り込み |
9:30 | 簡単な調理 |
11:30 | 盛り付け、配膳 |
12:30 | 検食 |
休憩(1時間) | |
13:30 | 食器洗浄 |
15:00 | 次の日の準備、備品整理 |
17:00 | 実習ノート記入 |
17:30 | 実習終了 |
大変だったこと
野菜の下処理から調理、盛り付け、配膳までを決められた時間までに終わらせなければいけないので、とにかく時間との勝負でした。
のんびりやっていると、調理師さんから注意されます。
また、大量調理ならではの重いものを持ったり、長時間立ちっぱなしの状態が続き、体力が必要でした。
保健所
大学3年生の11月に1週間行いました。実習生は私を含めて6名で、他大学2校と合同でした。
- 保健所としての役割だけでなく、健康を促進し長寿社会を目指すことを目的とした複合施設
- 誰でも利用できるジムや会議室、宿泊施設あり
- 管理栄養士3名
事前課題
- グループ課題
実習内容と1日の流れ
実習時間は、9時~17時です。
その日によって実習の内容は異なりました。
とある1日の流れです。
9:00 | 身体計測、ジム利用 |
10:00 | グループ課題発表、他大学の実習生と意見交換会 |
11:30 | 集団栄養教室(調理実習あり)の準備、参加、昼食 |
12:50 | 休憩(1時間) |
13:50 | データ整理 |
14:50 | 雑務 |
15:30 | 栄養指導見学 |
17:00 | 実習終了 |
大変だったこと
「減塩について」というテーマで15人ほどを対象にした集団栄養教室(調理実習あり)に参加しました。
空いた時間に洗い物などをすませ、雑談中に栄養や食事についての質問がいくつかありましたが、私は何も答えられませんでした…。
そういった時に「分からない」では、対象者さんに信頼してもらえません。
勉強不足を痛感し、幅広い知識とコミュニケーション能力が必要だと思いました。
実習で気をつけるポイント
①とにかく自分から動く!質問する!ぼーっとしているのが1番NG
②「学びたい!」という姿勢を大切に
実習先の先生は、忙しい中で実習生を受け入れ、指導してくれています。
常に気を張った状態での実習は、思った以上に疲れがたまり大変だと思いますが、自分から意欲的に動くように心掛けてください。
指示されてから動くばかりの人より、ずっと印象が良くなります。
また、友人の中には、実習初日に臨床栄養に関するテストを出されたり、実習中に病気に関する知識を問われたり…ということも。
大きな大学病院などでは、そういったこともあると思います。
また知識がない状態で実習を行っても、理解が追い付かずせっかく現場を学べる機会なのにもったいないです。
管理栄養士国家試験の勉強も兼ねて、知識を増やしておくといいと思います。(病院なら臨床栄養、保健所なら公衆栄養など)
まとめ
いかがだったでしょうか。
実習について少しイメージが湧きましたか??
「怖い?つらい?」という予想は、あながち間違いではないかな…と私自身思いますが、実習先の先生は忙しい業務の合間に指導してくれています。
厳しいことを言われることもあるかもしれませんが、現場を体験できる貴重な機会です。
感謝の気持ちをもって、実習を行えるといいと思います。
※私は、実習が無事に終わったら欲しかった服を買ったり、食べたいものを食べたりと自分にご褒美を用意して乗り切りました!
実習を不安に感じている方の参考に、少しでもなればうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました◎
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