『保育園栄養士』について(仕事内容や1日の流れ、給与など)
保育園で栄養士として働いています。
現在4年目、25歳のたそといいます。
管理栄養士、栄養士の免許を持っています。
今回は、『保育園栄養士』の1日の流れや仕事内容、給与、有給休暇などについて細かくお話します。
『保育園栄養士』に興味のある方の参考になればうれしいです。
ぜひ最後までお読みください◎
転職成功の秘訣は、サイトに公開されない求人にあった。保育園栄養士とは
子供たちの給食やおやつを調理し、提供します。
献立作成から食材発注、調理、洗い物など全てを行います。
離乳食を作ったりアレルギー対応もあります。
保育士さんと協力し食育にも関わり、野菜を育てたりクッキングをしたりします。
普段とは、異なる行事食(クリスマス会やおひな祭り…)も考えます。
必要な資格って?
保育園で栄養士として働くためには、栄養士免許が必要です。
また栄養士よりさらに専門的な知識を持つ管理栄養士免許を持っていると、待遇が良かったり採用の際に優遇される場合があります。
採用までの流れ
施設見学や説明会に参加し、そこから面接に進んでいきます。
作文や実技試験がある場合もあります。
増員ではなく、退職するタイミングで募集がかかることが、ほとんどなため募集時期は遅めになっています。
仕事内容
主に献立作成・発注業務・調理・衛生管理・行事食の提案・食育活動です。
毎月栄養のバランスを考え、季節感を大切にし、旬の食材を使用した献立を考えています。
毎日の調理に必要な食材を業者に発注します。
野菜・果物、豆腐、牛乳、米などそれぞれに分かれています。
献立によって発注量や食材の変更が出ることもあり、その都度確認し変更します。
食材だけでなく、調理器具など必要なものも足りなくなる前に発注します。
栄養士2名、調理補助のパートさん1名で園児130名+職員25名分の給食とおやつを調理しています。
給食の内容は、パン又はご飯、おかず、汁物又は副菜、これに果物がつく場合もあります。
同時進行でアレルギー除去食や離乳食を作っています。
おやつは、果物やヨーグルトを出す日以外は手作りです。
人気メニューは、マドレーヌやフレンチトースト、肉まんなどです。
食材の保存状態や調理場内の温度・湿度を毎日確認し、調理や調理場の衛生が保たれているかを管理します。
食中毒を出さないように細心の注意を払っています。
クリスマス会では、フライドチキンやクリスマスケーキ、ひな祭りでは、ちらし寿司や3色ケーキなど普段の給食とは違った献立を考えています。
子供たちは、目をキラキラさせながら喜んでくれます!
入園式で毎年、給食について園児と保護者に紙芝居を使ってお話ししています。
また毎月給食だよりを作成しています。
その他に事務仕事として、検食簿の記入や栄養計算などを時間を見つけて行っています。
1日の流れ
勤務時間は8時30分~16時30分です。
6:50 | 自宅を出発、バス・電車を乗り継いで通勤 |
8:15 | 保育園到着、着替え |
8:20 | 3歳未満児おやつ準備(既製品) 食器庫から全ての食器を出す |
8:30 | 献立確認、野菜の下処理 |
9:15 | 調理 |
10:40 | 調理完了、洗い物 |
10:50 | 午後のおやつ分量計量、お皿準備 |
11:00 | 給食提供 |
11:45 | お昼休憩、検食(45分) |
12:30 | 下膳された食器洗浄 |
13:30 | おやつ作り |
14:00 | おやつ提供 |
14:30 | 翌日の献立の準備 |
15:00 | 下膳された食器洗浄 |
15:30 | 使用した器具の洗浄、事務作業 |
16:30 | 退勤 |
給与
手取りはだいたい16万円で、ボーナスは、年2回夏と冬にあります。
交通費は、全額支給です。
『保育園栄養士』のお金事情について知りたい方は【『保育園栄養士』のリアルな給与額は?少ない?貯金できる?】を合わせてお読みください◎
休日、有給休暇、残業
土曜日は、隔週で出勤のため、休日は月2日の土曜日と日祝日、夏季休暇、年末年始です。年間休日は105日です。
有給休暇は半年を過ぎると10日(1年目)支給されます。そのうち夏期休暇に2日使われるので、実質8日になります。
有給休暇を使いたい場合は、次月の献立を決める時に「休みたい日にち」を伝えれば、自分の好きな時に取ることができます。
急に予定が入ってしまった場合も献立の調整ができれば、有給で休むことができ、融通が利くので助かっています。
残業は、基本的にありませんが、まれに献立の難しい日などは、することもあります。
大変なこと
これは保育園に限らずですが、大量調理は非常に体力が必要です。
ほとんどの時間が立ち仕事で肩が凝り、腰も痛くなります。
またどんなに注意していても怪我(指を挟む、指を切る)や火傷(お湯、油)をすることもあります。
そしてアレルギー食や異物混入などが無いように気を配ります。
食中毒が絶対に起きないように常に神経をとがらせています。
やりがい
子供たちから「おいしかった!」「またあのおやつ作って!」と言ってもらえることです。
おやつの時間に教室から「わぁ~!」と歓声が聞こえてきたり、「もっと食べたい~!」と言いにきてくれたり、、。
子供たちは、本当に可愛い!
食を通して子供たちの成長に関われていることがうれしいです。
まとめ
大変な時でも子供たちの元気な声や笑顔を見ると、疲れが吹き飛びます。
「どうしたら喜んでくれるかな?何を作ったら給食やおやつの時間がもっと楽しくなるかな?」と考えながら忙しくも、充実した日々を過ごしています。
『保育園栄養士』に興味のある方の参考になれば、うれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました◎
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